All's fair in love and war. おまけ
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「って感じだったんですけど……」 青春台駅前のドーナツショップにて、不二はうっとりとした様子で自分の話を終えた。 「あの日の手塚も可愛かったなあ……」 まだ不二は余韻が残っているのか、うっとりと幸せそうに虚空を眺めていた。 「セーター一枚ですか……またそんな……」 大和はそこまで言いかけて、言葉を止めるようにコーヒーを啜った。 「で、でも……手塚君、そういうの、怒ったでしょう……?」 純情で潔癖で清純で無垢で……まあそんな単語を羅列したくなるような手塚に、セーター一枚なんて格好で迫っても、普通は一瞥されて終わりだろう。 「ええもう、凄く怒られました……住居不法侵入もしてますしね……」 不二は心底楽しそうだった。 それを見て大和の口から溜息が漏れた。 「僕達、結局似た者同士、なんですねえ」とか。 「二年間でよくここまで成長しましたねえ」とか。 いろいろと心の底から思うことはあったが、口に出して言うと不機嫌にさせそうなので止めておいた。 ……えーとまあ、似た者同士って言うか |