48.生クリーム

 10月7日、放課後。部活前のことだった。
 青春学園男子テニス部部室では、ある一つの騒ぎが持ち上がっていた。

 部室の机の上に置いてある、とある物体にまず気付いたのは、いち早く部室にやってきていた菊丸、大石、乾、河村、不二と言った一年生の面々だった。三年生は部活をすでに引退済みだし、二年生は今日実力テストで授業が一時間ほど延長される。一年生だけだとするとまだ部室には誰も来ていないだろうし、当然鍵も開いていないだろう、と話しながらやって来た。そうしたらドアが開いていたので、訝しげに思っていたその矢先に、その物体が五人の視界に飛び込んできた。

 一瞬、五人は言葉を失った。

「うっわ〜……すっげぇにゃ……」
 菊丸はゴクリ、と唾を飲み込んだ。それは隣にいる大石も同じだった。だが、彼の性格上、それ自体への感想よりもまず謎のほうが先に口に出た。
「でも……どうして、こんなものが、ここに……」
「その答えは簡単だよ、大石」
 大石の疑問に反応を示したのは乾だった。だが彼も、部室内に突然出没していたその物体に目を奪われているのは同じだった。
「……今日は手塚の誕生日だ。これはおそらく手塚へのバースディプレゼントだろう」
「あ……だから今日、女の子達、騒いでたんだ」
 納得したように河村は首を縦に振った。他の一年の面々もそれが正しいように思えた。

 そうとでも考えなければ、上手く受け入れられない事態だった。
 男子テニス部の部室内に、二段重ねの巨大なケーキが出現するなんていうことは。

「そういやうちのクラスの女子も、手塚のクラスに押し掛けてたよ〜」
 菊丸の言葉に、大石は苦笑しながら答えた。
「新人戦で優勝して以来、えらい人気だからな……」
 先日行われた地区の新人戦、手塚は他の誰をも寄せ付けない圧倒的な強さで見事に優勝を果たしていた。手塚の名前を校内はおろか地区全体に広めたきっかけとなる試合だった。
「あれ以来、他校生の手塚ファンも増加しているぞ。手塚が女生徒からもらったプレゼントの数は9月だけでそれまでの5倍になっているが、うち3分の1が他校生のものだ」
「そ、そんなものまでデータ取ってるんだ、乾……」
「ちぇ、手塚ばっかり美味しそーなモノもらって〜」
 ちょっとつまらなさそうに菊丸は口を尖らせた。確かに同じテニス部一年だというのに、手塚の知名度と人気は他の一年部員と比べるとケタ違いだった。もっとも、それが確かな実力に裏付けられたものであることは、菊丸も他の一年生も十分に理解している。むしろ、同じ一年である手塚がそれだけ部をひっぱってくれている事を、誇りに思う部分のほうが多い。

「…………」
 他の四人が手塚の人気について語り合っている間、不二は一人、愕然とケーキを見つめていた。
 指先が屈辱で僅かに震えている。

(ま……負けた……ッ)

 ここだけの話、不二は手塚に淡い思いを寄せている。手塚へのプレゼントを、不二ももちろん用意していた。部活終了後に渡そうと思っていた。釣りが好きな彼のために作らせた特注ルアーだ。不二自身は釣りのことなどさっぱりだが、不二家のツテを使いその道のプロに頼んで作ってもらったものだ。手間隙と金のかかり具合ではそんじょそこらの女子生徒の比では無い、と自負していたのだが。
 このケーキを見たら、自分のプレゼントが、急につまらないものに思えてきた。

 それだけご大層なケーキだった。

 二段重ねになってるケーキは、下段が直径30cmほど、上段が直径20cmほどであった。全体をたっぷりの生クリームで包み、上にはゼラチンで艶をつけたいちご、ラズベリー、ブルーベリーの三種のベリーが飾られている。赤いベリー類に対して、ところどころに飾られたミントの緑の葉でアクセントを付け、全体をまとめているている。飾りつけがシンプルで、落ち着いた印象のケーキだった。

「これ、お店で買ったケーキなのかな?」
 河村が素朴な疑問を口にした。
 隣には、ケーキを入れてきたらしい大きな箱とナイフが用意してある。何処のケーキ店のものか包装紙と箱で判断しようと乾は店の名前を探したが、それらしいものは何処にも書いてはなかった。ただ、「おめでとう手塚君。皆で食べてください」と書いたカードが箱の下から見つかった。
「どうやら……手塚へのプレゼントで間違いはなさそうだ。しかも手作りらしいな」
 乾の出した結論に、菊丸が叫びを上げた。
「うっそー! こんなの自分で作ったっていうのかよー!?」
「す、凄いな……」
「……手塚も、凄いプレゼントもらっちゃったねえ……誰からのか解る?」
「いや、差出人の名前は無いな……」
 カードを持った乾は首を横にふった。

(手作り……)
 その事実に、更に不二は落ち込んだ。

「……でも、女の子からのプレゼントだったとしたら……」
 河村はちら、と入り口を伺った。
「どうして、ドアを開けることが出来たんだろう……?」
 部室の合鍵は部長と副部長、そして顧問の竜崎だけが持っている。その三人から鍵を借りないことには部室を開ける事は出来ない。そして、テニス部員でなければ、怪しまれずに鍵を借りることがまず出来ない。
「しかし、この型の合鍵は簡単に作れるぞ」
 乾はドアの方によると、ドアノブのつくりを確認した。
「……手塚ファンの女の子が、部室の合鍵を作ったってこと? それを使って入ったってこと?」
 菊丸は身を振るわせた。
「そ、それって……ちょっとストーカー入ってない……?」
「まだそう決め付けるのは早いよ、英二」
 大石は菊丸の肩をぽんと叩いた。
「例えばさ、女テニの部員なら、竜崎先生から簡単に鍵を借りられるんじゃないかな。ボールとか資料とか持ち出すために、とか言えば……」
「……もっと他にも考えようはあるぞ」
 どこからともない逆光の中、眼鏡を上げながら乾が思わせぶりな口調で呟いた。
「これは手塚ファンからの善意のプレゼントじゃない可能性もある、ということだ」
「? どういうことだい、乾」
 河村が不思議そうな顔をする。こんなに手の込んだケーキが、善意のプレゼントじゃないと言うのはどういうことだ。
「部室の鍵を開けてもおかしくないのは男子テニス部員だ。そして、皆も知っているとおり、テニス部の面々の中には手塚に好意を持っていない人間もまだ存在する。……特に先輩達」
 一年の間における手塚の存在は偶像のようなところがあった。何しろ一人を除いて手塚についていける腕の持ち主がいないのだから。九月の校内ランキング戦においてダントツでレギュラーを勝ち取り、二年の部員を差し置いて副部長を務めている手塚は、一年の間では一種の憧れをもって受け止められていた。
 だが、二年生としては、一年が副部長になるなど、許しておけないと考えている人間はいまだに多い。
「……これまでは大和部長がそういう反発を押さえてきた。今の部長も手塚に好意的だ。だが、先輩全員が部長と同じ考えではない。三年生が引退した今、この機会を利用して二年生が手塚に対して反旗を翻そうとしているのかもしれない。例えば、プレゼントのふりをして毒入りケーキを手塚に食わせ……」
「そ、それはちょっと考えすぎじゃないのかな……ねえ不二」
 乾の仮定に、河村は困ったような顔をして隣の不二に話をふった。だが不二は今までのショックで答えるどころじゃなかった。
「……不二? どうしたの?」
 河村に心配されてようやく不二は我に返った。焦ってごまかす。
「あ、うん、いや、なんでもない」
「そう?」
 そんな河村と不二のやり取りを聞いているのかいないのか、乾は一人で分析を続けていた。
「無論、そういう可能性もある、という意味での話だ……確率的には2割にも満たないだろう。まあどっちにしろ、送り主の解らないプレゼントには気をつけたほうがいいことは間違いないが……」

「おーいし、これ……」
 先ほどから黙り込んでケーキをじっと見つめていた菊丸が、うっとりした声を出した。
「ちょっと食べてもいいかな……だって『皆で』って書いてあるし……」
 情けないほど大きな菊丸のお腹の音が部室内に響く。確かにおやつの時間を過ぎて、程よく空腹の時間ではあるが。
「おいおい英二……まだよく解らないんだから……って言ってるそばから!!」
 菊丸は大石の声を聞かずに指を伸ばすと、表面の生クリームをそっとすくい、口の中に入れた。

「!!」

 菊丸は指を口に含んだまま目を見開いた。他の面々は菊丸のその様子に冷や汗をかいた。
 乾の不吉な仮定が脳裏をよぎる。
「え、英二……」
「まさか……ほんとに、毒入り……?」

 だが皆の心配をよそに、菊丸はさも満ち足りた表情を浮かべた。

「う……うまい……」
「え?」
 菊丸は再びさっと手を伸ばすと、今度はスポンジまで掴み取った。口の中に入れると、どこか遠いところを見つめながら歓喜の溜息をついた。
「こ、こんな美味しいケーキ初めて……」
 菊丸の至福の表情に吊られて、大石達もうっかり少しづつケーキを口にした。
「……美味しい……」
「ふむ……クリームの程よい甘さがたまらないな。少し洋酒が入ってるのかな。スポンジもしっとりしていて、そのくせふんわりと柔らかく焼きあがっていて、生クリームとうまく調和している……」
「お、おいしい……こんなの、本当に女の子が自分で作ったのかな……」
「本当は、どこか……お店のケーキじゃないのか?」
「だが、市販のケーキなら、包装紙や何やらで解るはずだ……」

 皆の評判が気になった不二も、少し、つまんで食べてみた。
「………………」
 確かに、美味しい。認めるのは悔しかったが、感覚をごまかすことを忘れるくらい美味だった。料理上手の母親と姉を持ち、ケーキの類に関しては舌が肥えている不二でさえ、……いや、だからこそ、食べた瞬間にこのケーキの作り主の技量の高さが理解できた。しかも、全体的に甘さは控えめで男性も食べやすくしている点では、むしろ、不二の母親達のケーキよりも自分好みかもしれない。
 とにかく、手塚の好みをよく解ったケーキであることは間違いない。もともと手塚は見た目のイメージで想像される以上に甘党なところがある。

 こんなケーキがあると、自分のプレゼントなんて、群衆の中に埋もれてしまう。
 そう危機感を抱いた不二は、このケーキを亡きモノにする事を決意した。

「……でもやっぱり、誰からかわからないプレゼントって怖いよ。僕達だけの秘密にして処分しちゃった方がいいんじゃないかな」
「賛成〜!! じゃ、いっただきまーす」
 いち早く賛成した菊丸がケーキに齧り付こうとしたのを、大石が服の裾を掴んで引き止めた。
「だ、ダメだって、英二。一応手塚が来るまで待とうよ……」
「どーせ手塚は他の女の子からもたくさんもらってるだろーし、いーじゃない一個ぐらい〜」
 暴れる英二を大石が押さえる。乾と河村は不二の方を向いた。
「そんなことを言うなんてどうしたんだ。お前らしくない」
「そうだよ、さっきから変だよ……?」
「……べ、別に」
 不二はごまかした。下らない嫉妬心を他人に見抜かれるのは我慢ならなかった。
「こんなケーキを先輩達が見たら、また手塚がうるさく言われるんじゃないかって……」
「今日は二年生は遅れるはずだ。まだ大丈夫だぞ」
「……そうだね」

 他の一年生部員達もぞろぞろとやって来た。皆、部室のケーキを見るとぽかんと口を開いた。大石たちが手塚へのプレゼントのケーキらしいことを説明する。中には同じように摘む者もいて、そのうまさに感激していた。しかし結局、多くの意見は、「とりあえず手塚が来てから判断しよう」というところで落ち着いた。

 最後に手塚がげっそりとした様子でやってきた。両手に大量のプレゼントを抱えている。来るのが遅かったのはプレゼントを渡す女の子に捕まっていたかららしい。
「どうしたんだ、皆。着替えないのか……?」
「あ、手塚……あれ」
 不二が止めるまもなく、大石はケーキを指差して手塚に見せた。
「君への……プレゼント、みたいなんだけど」
 プレゼント、と聞いて手塚は一瞬顔をしかめた。だがケーキそのものを見ると、その表情は次第に和らいでいった。乾がバースデーカードを手塚に手渡す。素晴らしいケーキに感激しているようだった。
 そんな手塚の様子を見て、不二は想像通りとはいえ、ショックを受けた。
(や……やっぱり……)
 これでは、自分のプレゼントなど全然意味がなくなってしまう。

 そんな不二の衝撃をよそに、手塚はそのケーキをしげしげと眺めていた。
「いったい……誰が……」
 だが、ケーキの側面に、スポンジが剥き出しになっている部分を発見した手塚は、少し眉を顰めた。じろり、と先に来ていた一年部員達の方を伺う。
「お前ら……」
 大石が代表して謝った。菊丸と河村、乾がその後に続く
「す、すまない……あんまり美味しそうで……ちょっと味見してみたかったんだ……」
「毒見だよ、毒見!! でもすっげー美味かった!!」
「ご、ごめんね」
「悪かったよ。ちなみに最初に食べたのは菊丸だ」
「にゃー!! 言うなー!!」
 騒ぎ出した四人を前に、手塚は首を横に振った。
「……以後みっともない真似をするな。……まあ……こんな場所に放置しておく方も悪いだろう。それに俺一人じゃ食べきれる量でもないし、持ち帰れるものでもないし……」
 手塚の言葉に、菊丸が率先して目を輝かせた。他の部員たちも期待するところは同じだった。
「じゃ、じゃあ食べよう!! 今!! 皆で分けて!!」
「……本来、部室でこんな事をするのも問題だが……幸い今は一年生だけだ。それが一番いいだろう」
 副部長である手塚の鶴の一声によって、ケーキの分割が決定した。
 用意してあったナイフを持ちながら、大石は辺りを見回した。
「でもナイフはあるけど、お皿とか、フォークとか……」
「手づかみでなんとかなるよ〜。おーいし、はやくはやく〜」

 一年部員全員がわくわくしながらケーキ入刀を眺めているのを、不二は遠めに見ていた。
 前にいる手塚の背中に語りかける。
「……珍しいね、君がこんなの許可するなんて」
 手塚は不二の方を向かずに答えた。
「正直、これ以上持ち帰れないんだ」
「とか言って君も食べたかっただけなんじゃないの。英二みたいに」
 図星だったのか手塚は黙った。
「……お前も、食べないか?」
「……甘いもの、あんまり好きじゃないから」
 胸がいっぱいで、甘い生クリームなど食べる気分になれなかった。

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 ケーキを切り終わった、ちょうどその時のことだった。
「あ、皆さん、お待たせしました〜」
 入り口からのんきな声がした。部室内にいた一同は一斉にそちらを向いて固まった。
 引退したはずの三年生、元部長の大和がそこにいた。手にはコンビニの袋をぶら下げている。
「あ……あれ? 皆さん、どーしたんですか?」
「や、大和部長……」
 手塚は机の上のケーキを指さした。部員一同はケーキが大和に見えるように、モーゼの十戒さながらに道を開けた。
「実は、これなんですが……」
 謎のケーキを目にした大和は、パッと明るい表情になった。

「あー皆さん、僕の力作、見てくれました?」

 大和の言葉に青学テニス部の面々は凍りついた。

「……え……ええええぇぇ!?」

 部室が揺れ動くぐらいの衝撃が部員達を襲った。一年生全員が声をそろえて耳がつんざけるほどの大声を上げる。

 まず、正気を取り戻したのは不二だった。
「こ……これ、あなた、が……」

 大和の得意科目は家庭科だと、三年の間では噂されていた。髭面サングラスに三角巾と割烹着というあまりにも反則的な格好から作り出される手料理の数々は家庭科教師も大絶賛したと言う。調理部部長に頼まれて調理部の名誉顧問も兼任しており、夏休みの最中には調理部員に料理教室を開いていたとか、夏休みの合宿でのまかないは実は全て部長の手料理だったとか、得意料理は肉じゃがで頂いた教師が思わず亡き母親を思い出して涙を滲ませたとか、逸話は様々である。

 蒼白な顔をした不二の言葉に、大和はウキウキとした様子で答えた。
「はい! 手塚君の誕生日ですし、新人戦の慰労会も兼ねて、皆でパーティしようと思いまして。あ、スミレちゃんにはちゃんと許可もらってますから。昨日夜中の三時までかかって作ったんですよ。飲み物もちゃんと用意してます。でもお皿とフォークとか持ってくるの忘れちゃってコンビ二までちょっと……。あ、ちゃんと切り分けてくれたんですね。ありがとうございます〜」
 コンビニの袋からプラスチックのフォークを取り出す大和を、部員全員、息を呑んで見つめていた。

 ツッコミどころが多すぎて、誰もどこに突っ込んでいいのかわからなかったのだ。

「さすが……大和部長……」
 そんな中、手塚一人だけが陶酔した眼差しで大和の方を見ていた。

      :*:・。,☆゚'・:*:・。,★,。・:*:・゚'☆,。・:*:

 なんとなく済し崩しにお茶会状態になったテニス部室内で、本日の主役の手塚は企画人の大和の元に近づいていった。
「あ、ありがとうございます……大和部長」
 手塚は、目をキラキラさせながらお礼を言った。大和は水筒に入れてきた紅茶を手塚に汲んで渡した。
「もう『部長』じゃありませんよ、手塚君」
「あっ、はい……すみません」
「謝らなくてもかまいません。で、どうです? ケーキ、美味しかったですか?」
「は……ハイ! とても美味しかったです!!」
「それはよかった」
 大和は満足げに微笑んだ。

「……大和先輩、きっといい『お嫁さん』になれます!」
 手塚の大真面目なその台詞を聞いたテニス部一同は、皆一斉に口にしているものを噴き出しそうになった。

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 結局、その日一日失意のうちに過ごした不二は、次の日の朝、こっそりと手塚のゲタ箱の中にプレゼントを忍ばせておいた。自分の名前は書かずに。
 だが更に次の日、今度は自分のゲタ箱の中に、手塚からの丁寧なお礼の手紙を発見して、少しだけ報われた気分になった。

 終幕。


……どうしてこんな話になったんだろう(自問自答)。
ピンクのフリルつき裸エプロン不二子が塚を生クリームでトッピングとか……したかったのに……

オチだけのために書き始めたのになんでこんなに長いのだろう……

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